日光にある霧降高原は、ニッコウキスゲの名所として知られています。ニッコウキスゲを見て、気持ちのいい高原ハイキングをしようと、6月下旬、霧降高原に出かけました。
新宿駅から日光へ直通 特急日光号で日光へ
日光への鉄道路線は、JR日光線と東武日光線があります。東京から行く場合は、特急が数多く走る東武を利用するのが便利ですが、東武の始発駅は浅草なので、東京の西側から利用する場合は、新宿発の列車が便利。1日3往復(土曜、休日は4往復)の新宿発東武日光または鬼怒川温泉発着の列車がJRと東武を直通運転しています。
今回利用したのは特急日光21号。土曜、休日と繁忙期に運転されるこの列車は、新宿発7:31、途中池袋、浦和、大宮、栃木、新鹿沼、下今市に停車して、東武日光には9:27着。日帰りで日光に出かけるには使い勝手の良い列車です。
東武日光に到着した特急日光21号。元成田エクスプレス用の車両を改装した車両が使われています。

駅を出て右手に霧降高原方面の山々が望めます。霧降高原行きバス乗り場は駅前の信号を渡り右手にある2Dのりば。この写真の左側に見える茶色の丸い屋根がかかったバス停です。

山小屋風の三角屋根が印象的な東武日光駅。

道路からは駅構内が見下ろせます。ちょうどスペーシアXが到着。

こちらに停まっているのはリバティ。東武の特急車両はバリエーション豊かです。

東武日光駅からバスで霧降高原へ
東武日光駅から霧降高原へ行くバスは1日5往復。東武日光着9:27の特急日光21号から乗り継げるバスは10:27発で、1時間ほど待ち時間があります。新宿発の東武日光行きは日光21号が最初の便であり、バスはこの前は9:00発、この後は13:05発なので、1時間程度の待ち時間は仕方のないところ。
駅前の喫茶でお茶を飲み、バスの発車5分ほど前にバス停に行くと、そこにはすでに長い行列が。バスはJRの日光駅が始発なので、東武日光から歩いて5分ほどのJR日光まで行き、始発から乗ればよかったと後悔しましたが、バスが到着してみるとJR日光駅から乗ってきた乗客はほとんどなく、乗車してみると、ちょうど座席数ぴったりの乗客となって、東武日光駅を発車しました。霧降高原までの所要時間は27分。

バスは山道をぐんぐん登り、霧降高原に到着しました。バス停のすぐ横の階段がハイキングコースの入り口です。


霧降高原にはレストハウスがあり、きれいなトイレも完備されています。この先ハイキングコース上にはトイレも飲料水の販売もないので、歩く前にここでしっかり準備しましょう。

ニッコウキスゲが咲く斜面に続く長い階段
レストハウスを出て、ハイキングに出発。今日はニッコウキスゲの咲く斜面、キスゲ平を登って小丸山へ、さらにその先の赤薙山へ登って戻って来る、およそ5㎞ほどの行程です。ハイキングコースの入口付近から、すでにニッコウキスゲがちらほら咲いていました。

少し登ると、動物除けのゲートがあります。ニッコウキスゲの群生地は、動物に荒らされないよう守られています。

ゲートの中に入ると、草原の中に点々と黄色い花が咲いていました。ここは、もともとはスキー場のゲレンデだったところだそうです。現在はスキー場は廃止となり、ただの草原になっています。

霧降高原レストハウスから小丸山までは、長い階段が貫いています。階段は下部と上部に分かれていて、下部階段部分には、草原の中をジグザグに進む散策路が用意されています。

直登する階段ではなく、迂回する散策路を歩いたほうが、よりニッコウキスゲが楽しめます。この日は雲の多い天気でしたが、ときどき陽が射して、草原を輝かせてくれました。

上方右手に見えるのは丸山。

そしてその左手に、これから向かう小丸山が見えます。


コースのポイントごとにこのような案内が設置され、わかりやすいです。







迂回路から階段に入り少し行くと、500段目の表示が。分母は見なかったことにして、先に進みましょう。




ニッコウキスゲだけではなく、アヤメも咲いていました。

迂回路の途中にはこのような休憩スペースもありました。

休憩場所からは日光の市街地を見下ろせます。



勾配がより一層急な上部斜面が近づいてきました。


標高1,449m地点からは、階段コースの後半戦、上部斜面に入ります。

うんざりするような急な階段が一直線に続く上部斜面。いままでのように迂回する散策路はなく、この階段を登るしかありません。

階段の左手には斜面の草原が広がり、咲き乱れるニッコウキスゲを楽しむことができます。


急な斜面だけあって、見晴しも良いです。

上部斜面には、ところどころ張り出したデッキがあり、ここで休憩しながら景色を楽しむことができます。


デッキから見た景色。眼下に広がる景色が、これまでの上り階段の苦労を忘れさせてくれます。



ニッコウキスゲの草原と空。あいにくの空模様ですが、これが青空だったらさぞ美しい風景だろうと思います。

やっと3分の2に到達。すでにかなり階段を登り疲れていますが、まだ3分の1もあるのか。。。

このあたりでは、ニッコウキスゲがだいぶ咲いています。バス停付近から徐々に開花前線が標高を上げていくのかと思いましたが、そういうわけではなく、陽当たりがよいからか、標高の高い上部の斜面のほうが咲いている花が多いように感じられました。



上り階段続きは結構疲れるので、デッキで休憩しながら、ゆっくりと、着実に上を目指します。


ゴールはあと少し。

ついに、1445段の階段の頂点へ!

ここは小丸山展望台。ここには展望デッキがあります。


左側に見えるグレーのところがバスを降りた駐車場。あそこからここまで登って来ました。



小丸山展望台から山道を少し歩くと小丸山山頂があります。


ニッコウキスゲの草原を見ながら、小丸山山頂へ。

この先に見えるピークが今日の目的地、赤薙山。

動物除けゲートをくぐると、小丸山山頂に到着。バス停からここまでは、およそ1時間でした。


見晴しいい稜線を歩き赤薙山へ
小丸山から先、コースは2つに分かれます。右に行くと丸山、左に行くと赤薙山です。


赤薙山へのコースは爽快な稜線のコース。

右手には、ハイカーで賑わう丸山が見えました。丸山の標高は1689m、これから向かう赤薙山は2010mです。

振り返ると、小丸山の山頂が小さくなっていました。ニッコウキスゲの斜面は小丸山の陰になって見えません。

ゴツゴツした岩が転がるところで、岩に座って小休止。


左の草地の斜面の先にあるのが赤薙山頂。

このあたりの樹木はツツジのようです。春の花の時期はきれいなのかもしれません。

左手に草原の斜面が広がる稜線を歩きます。

最後は樹林帯の中を登ります。

小丸山から1時間半ほどで赤薙山の山頂に到着。頂上には神社があります。あいにく霧に包まれていましたが、それもまた幻想的でした。

帰りは霧降高原からタクシーで東武日光駅へ
天候も怪しく、雨に降られても嫌なので、頂上では少し休んだだけですぐ下山を開始しました。

丸山を見下ろして歩きます。


疲れた足に、長い階段下りがしんどいです。

霧降高原から東武日光への最終バスは15:45と早めの設定。もし間に合えばバスに乗ろうと思っていましたが、霧降高原駐車場に戻ってきたのは16:15。バスはもうないのでタクシーを呼ぶことにしました。日光交通に電話すると、いま駅から向かうので霧降高原に着くのは20-30分後とのこと。レストハウスでソフトクリームを食べながらタクシーを待ちました。
東武日光までのタクシー料金は迎車料金も入れて¥5,100でした。(バスだと¥850)

日光の街で夕食をとり、おみやげを買って、浅草行きの特急けごん52号で帰ります。帰りも新宿行きがあればよかったのですが、新宿行きの最終は16:39発スペーシア日光4号で、この時刻までに東武日光に戻れるかが不安だったので、余裕をみて18:41発のけごん52号を予約しました。日曜や連休最終日の夕方の東武特急は満席になることが多い印象なので、2日前に予約をしておきました。予約時はまだ空席があったものの、当日駅では満席の案内だったので、2日前に予約しておいて正解でした。

けごん52号は廃車が始まり数を減らしている100系スペーシア。

特別仕様のいちごスペーシア編成が充当されていました。

スペーシアの標準塗装よりもやや赤みのかかった帯色となっているいちごスペーシアですが、標準塗装のオレンジ部分がピンクになっているといった感じで、いずれも赤系の色なうえ、塗分け線も同じなので、あまり差がわかりません。隣に標準塗装が並んでいたとしたら違いがわかるのかもしれませんが・・・。

東武日光を18:41に出たけごん52号は、浅草に20:35に到着。

東京から日帰りでも行きやすい日光の赤薙山は、ニッコウキスゲシーズンはもちろん、それ以外の季節でも、気持ちのいい稜線歩きと見晴らしの良い景色が楽しめるおすすめのハイキングコースです。
2025年6月