そこに線路があるかぎり

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【大阪府】ジンベエザメがゆうゆうと泳ぐ巨大水槽は大迫力 世界最大級の水族館 海遊館を見る(2024年)

大阪にある海遊館は「世界最大級の水族館」と謳われる大きな規模の水族館です。オープンは1990年、30年以上もの歴史があるこの水族館の目玉となる巨大水槽ではジンベエザメをはじめとした太平洋の魚たちがゆうゆうと泳ぐ姿を見ることができます。
大阪を代表する水族館、海遊館に遊びに行ってみました。

最寄り駅は大阪メトロ 大阪港駅

海遊館は大阪のベイエリア天保山というエリアにあります。天保山には、海遊館と大観覧車、そして大型商業施設からなる「天保山ハーバービレッジ」という複合型アミューズメント施設があり、多くの行楽客で賑わっています。運河を1つ隔てた対岸には大阪屈指の観光地、USJがあり、シャトル船が10分で結んでいます。
なお、天保山とは人工的に造られた山の名前であり、この山は日本でいちばん低い山として知られていましたが、現在では宮城県日和山がいちばん低い山となって、天保山はそれに次ぐ第2位となっています。

海遊館へのアクセス

大阪メトロ 中央線 大阪港駅から 徒歩約10分
ユニバーサルシティポートからシャトル船「キャプテンライン」で約10分
大阪シティバス 88系統 大阪駅から約50分、60系統 なんば駅から約40分
空港リムジンバスで関西空港から約1時間

海遊館の入館チケットは日時指定制 Web予約が便利

入館料は時期により価格が変わります。

   大人(高校生・16歳以上) こども(小中学生)幼児(3歳以上)
A期間  2,700円        1,400円       700円
B期間  2,900円        1,500円       700円
C期間  3,200円        1,650円       800円
D期間  3,500円        1,800円       900円

どの日がどの期間に当たるかはウェブサイトなどで確認できますが、必ずしも土日がすべてB~Dになるというわけではなく、時期により土日でも最安値となるAに区分される日もあるようです。

海遊館のチケットは日時指定制で、その日時に決められた枠がいっぱいになると販売されません。当日現地に行ってチケットを買おうとしたとしても、すぐに入れる枠が埋まってしまっていれば、その時買えるチケットは早くて数時間後の入館、ということになってしまう可能性もあります。そこで、訪問日時が決まったら、事前にwebでチケットを購入しておくのが安心です。
前売りeチケットは、30日前から当日の開館時刻までの販売です。
当日券はWebと窓口にて、当日の開館時刻から最終入館時刻までの間で販売されます。

【Webket】TOP

営業時間は日時により異なる

営業は、年に数日設定されている休館日を除く毎日です。(2024年10月現在、休館日としてアナウンスされているのは2025年1月8日(水)と9日(木))
営業時間は日によって異なりますが、2024年10、11月のスケジュールでは、平日が10:30開館、土日祝日が8:30、9:00、9:30のいずれかの開館で、閉館は20:00、最終入館は19:00となっています。

営業時間・休館日|時間・料金・アクセス|海遊館

海遊館に行く

海遊館へは地下鉄で行きました。最寄りの大阪港駅を通るのは大阪メトロの中央線です。

中央線は、沿線に海遊館大阪城という2大観光地をかかえる路線。駅での乗り場案内には、「海遊館方面」「大阪城方面」という表示が行先よりも大きく書かれていてわかりやすいです。
海遊館へは、大阪都心方面からだと、コスモスクエア行きの電車に乗ります。

大阪メトロ中央線は、地下鉄とはいえ比較的都心に近くから地上に出ます。大阪環状線との乗換駅、弁天町は、大阪環状線の高架駅のさらに上にホームがあるため、大阪メトロでいちばん地上からの高さが高いところにある駅なのだとか。
大阪港が近づくと、運河や、その向こう岸にあるUSJのホテルなどが見えてきました。

大阪港駅に到着。高架上にあり、明るい駅です。

乗降客の数は多いですが、階段脇などはホームが狭いです。

終点のコスモスクエアは次の駅。

ホームから改札へ降りる階段にも、海遊館の案内があります。

駅を出たら観覧車のほうへ。観覧車が観覧車らしい丸い見え方ではないのですが。

観覧車のたもとへと渡る横断歩道から左手を見ると、もう海遊館が見えました。

観覧車から海遊館までは天保山マーケットプレースという商業施設が続いていて、その建物に沿って進みます。天保山マーケットプレースにはフードコートやコンビニもあります。入館予約時刻まで少し時間があったのっで、ここでタコ焼き発祥とされる会津屋のたこ焼きとラジオ焼きセットを食べて腹ごしらえ。味がついているのでソースはかけないのが会津屋流。

入口で入館記念写真を

海遊館は赤と青の大きな建物が目立ちますが、入口はその右手の黄色い建物側にあります。

予約をスマホに表示してゲートを通り、階段を登ると大きなジンベエザメの像が。ここでカメラマンの方に入館記念写真を撮ってもらえます。撮った写真は無料で小さなカードにプリントしてもらえますが、お金を払うと大きな記念写真サイズとして買うことができるという仕組み。

館内に入ったところにはコインロッカーがあり、大きな荷物をロッカーに預けて水族館を見て回ることができます。
その先にはグッズショップもありますが、まずは早く魚を見たいところ。通路をさらに進むと、大きなトンネル水槽「アクアゲート」が海の世界へといざなってくれました。

アクアゲートの先には、長い上りエスカレーターが2基。どちらに乗っても変わりませんが、右側に乗ると窓に近いので、外が良く見えます。

エスカレーターの窓からは大阪港のクレーンや山並みが一望できました。

エスカレーターでいっきに8階へ

エスカレーターは3階から8階に一気に上ります。エスカレーターを下りた8階からフロアを下りながら様々な展示を見るのが海遊館の観覧ルート。
8階は最上階の明るさを生かした「日本の森」というテーマの展示です。

滝の横にはコツメカワウソ

アマゴやオイカワなど、日本の河川の淡水魚。

なんと、サワガニも展示されていました。ちいさな蟹ですが、水槽ではなく、岩場を再現した、自然に近い形で飼育がされています。

7階へ降りると、先ほど8階から見下ろした「日本の森」の展示が今度は横から眺められるようになっていたり、「アリューシャン列島」「モンタレー湾」「パナマ湾」など、世界各地の海の生き物が、それぞれのエリアごとに展示されていました。

 

さきほど上から見たカワウソも、7階からだと真横から見られます。ちょうどお食事タイムでした。

エトピリカ。以前アイスランドに行ったとき、この鳥のぬいぐるみやグッズなどが多くあったのが印象的でしたが、地元料理のレストランでは食材として使われており、しっかり味わわせてもらった記憶がよみがえります。おそらく、いまここでこの鳥を見ている人たちの中で、食材として見ているのは私だけでしょう…

ラニアなどの熱帯魚がいたと思うと、南極のペンギンがいたり、世界各地の生き物が数十メートル歩くだけで楽しめます。

タスマン海のカマイルカ

6階に降りると、瀬戸内海の展示が。こういう身近な生き物の展示が結構好きです。

そして6階からは海遊館のメイン水槽、太平洋の水槽が始まります。ゆうゆうと泳ぐジンベエザメの姿を早速見ることができました。

大きな口ですが、食べるのはプランクトンなのだそうです。

中心にある太平洋水槽に沿って通路がありますが、その外側にも上の階からつながった水槽が配置されていて、先ほど上で見たゴマフアザラシがひゅっと通り過ぎていったりします。

通路はゆるやかな下り坂になっていて、少しずつ下の階におりていきます。

ひとつの展示を立体的に楽しめるのが海遊館の魅力です。

イカ

通路は立体的に構成されていて、通路配置の設計の妙も海遊館のみどころのひとつ。

ぐるぐるまわりながら下へ下へと降りていきます。

回廊状の通路から放射状に分岐した行き止まり通路には、椅子に座ってゆっくり太平洋水槽を眺められる場所も作られていました。通路と滞留の動線が分けられていて、よく工夫されていると思います。

だんだんと下に降りてきたので、ジンベエザメの姿も見上げるように見ることができるようになりました。こうして角度を変えてみることで、同じ魚でも全然違った印象を受け、こういう展示方法はとても良いと思いました。

マンボウもいました。

イワシたちが光を浴びて輝いています。

水族館の人気者、チンアナゴ

ここは何がいるのかな、と見ていると、ペンギンがすごいスピードで泳ぎ去りました。

太平洋水槽も、底まで降りてきました。

頭上を泳ぐジンベエザメ

すみっこぐらしな魚たち。

こちらにもすみっこ組が。水槽の角は人気スポットのようです。

カフェもありましたが混雑していました。

クラゲの展示は幻想的。

イワトビペンギン

サンゴ礁の生き物たちの展示スペース。

出口ではジョーズがお見送り。大阪でジョーズと言えば、ここの対岸のUSJを思い浮かべますが、海遊館にもいました。

海の世界から陸の世界へ戻って来ました。

同じ水槽を上から、下から、角度を変えて楽しめることや、巨大水槽の見ごたえのある展示がとても新鮮で面白いものでした。海の生き物たちの様子を存分に楽しめる海遊館は、魅力ある素晴らしい水族館でした。

 

2024年10月