そこに線路があるかぎり

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【オーストラリア】熱帯雨林に囲まれた村でコアラの写真を撮ってワラビーにえさやり キュランダ村を歩く(2024年)

キュランダ村は、世界自然遺産クイーンズランドの湿潤熱帯地域」の熱帯雨林に囲まれた村で、ケアンズから25㎞ほどのところにあり、ロープウェイの「スカイレール」やキュランダ観光鉄道の目的地となっていることから、これらの乗り物に乗って訪れる人も多いところです。村には、小さいながらもコアラ園や鳥園、蝶園などのテーマパークもあって、オーストラリアの生き物と触れ合いつつ、のんびりと1日を過ごすことができます。

キュランダ駅から散策に出発

キュランダへは路線バスや車でも訪れることができますが、ほとんどの観光客はスカイレールか観光鉄道を利用するでしょう。私たち家族もスカイレールでキュランダへ来ました。帰りは観光鉄道を利用する予定です。
スカイレールと観光鉄道のキュランダ駅は隣り合っています。

キュランダの村は、バロン川が蛇行した内側の高台に広がっています。川側に観光鉄道のキュランダ駅、その陸側の隣にスカイレールの駅があります。

左の橋を渡ると観光鉄道のキュランダ駅、右に進むとスカイレールのキュランダ駅。この左後方に上り坂があり、村の中心部へと続いています。

スカイレールの駅を出ると七面鳥のような鳥が道路を歩いていました。

駅前広場から村へ続く坂道。

坂の途中にはテラス席が気持ちよさそうなレストランが。

道端には熱帯らしさを感じる木も。

坂を登りきると比較的平坦な土地となり、キュランダの町並みが広がります。

昼食はハンバーガーにしました。

駅から歩いて10分ほどのところに観光案内所があります。

観光案内所の裏手はちょっとした公園になっていて、公衆トイレもあります。

公園の向こうにコアラガーデン、バードワールド、バタフライサンクチュアリが並んでいます。

コアラガーデンとバードワールドは坂を下ったマーケットの先にありました。

コアラガーデンでコアラに癒される

大屋根に覆われたマーケットの奥に人だかりが。ここがコアラガーデンの入口。

入館料は大人AUD21、子供(4-15歳)AUD10.50。ファミリーだと大人2人+子供1人分の料金で大人2人+子供2人の入園ができます。バードワールドやバタフライサンクチュアリとのセット割引もあるので、訪れる予定がある場合はセット券を購入したほうがお得です。

入口を入ると、通路が森の中に続いています。

園内はそれほど広くはありませんが、コアラをはじめ、ワラビーやウォンバット、クロコダイルなど、オーストラリアを感じられる動物たちに出会うことができます。

まずは橋で池を渡ります。この池にはクロコダイルがいます。水の中から目だけが覗いているワニらしい光景を期待しましたが、ワニたちは陸で日向ぼっこをしていました。

橋を渡ると、オージーブッシュコレクションのコーナー。砂地の地面にトカゲなどもいますが、何よりコアラがいますので、観光客は誰もがコアラに注目していて、実質的にはコアラ展示コーナーになっています。

ガラス越しではなくコアラを見ることができます。

オージーブッシュコレクションを過ぎると、巨大コアラの記念写真スポット。コアラの後ろ側からおなか部分に入ることができるので、コアラに抱っこされたかのような写真を撮ることができます。

その先にもまたコアラコーナー。

コアラコーナーの先にはコアラ写真コーナー。ここではコアラを抱っこ、または、コアラタッチで写真を撮ってもらうことができます。写真撮影は入園料とは別料金で、予約制です。

コアラ写真コーナーの隣のくぼ地は、ワラビーの展示。ここは展示スペースに入り、直接エサをやることができます。

ワラビーコーナーに向かう途中、3たびコアラコーナーが。展示案内としてはクオッカスのコーナーになっていますが、コアラを置かれたらコアラしか目に入りません。

地面に目を向ければクオッカス。

ウォンバットは穴ぐらでおやすみ中で、姿を見ることはできませんでした。

ワラビーの放飼場に入ります。横浜の金沢動物園でも、放し飼いのカンガルーを間近に見ることができますが、キュランダではエサをやることもできます。ペレット状のえさがワラビーコーナー入口に用意されています。

お昼過ぎと言う時間帯のせいか、すでにえさをたくさん食べてお腹がいっぱいなのか、ワラビーはのんびりモードに入っていて、えさをちらつかせてもあまり興味を示してくれません。

黒いシートで覆われた小屋は夜行性動物コーナー。

中の展示はブラックライトで照らされていましたが、ついぞどこにも動物の姿を見ることはできず、残念。

ムササビの小屋ではムササビがお昼寝中。

ムササビ小屋の先には、キュランダの歴史についての展示も。

出口を出ると、そこはバードワールドの入口でした。今回はバードワールドではなくバタフライサンクチュアリを訪れたいと思います。

コアラガーデンを出ると、そこは南国らしいレストランの中。

レストランを抜けてコアラガーデンの入口まで戻って来ると、もう入場者の列はなくなっていました。入り口横には小さいながらもおみやげコーナーがあります。

バタフライサンクチュアリで色とりどりの蝶たちを見る

コアラガーデンからいったん道路に上がると、バタフライサンクチュアリの入口が見えました。

バタフライサンクチュアリの入場料は大人AUD24.00、子供AUD15.00、ファミリーAUD63.00。コアラガーデンよりやや高い料金設定です。
熱帯の気候のエリアではありますが、バタフライサンクチュアリはガラスに覆われた温室のつくり。

温室に蜜皿という蝶園定番のつくりです。

ラインナップの中でいちばん見たかったアカエリトリバネアゲハを探して温室内を歩いていると、温室の一番奥でみつけました。翅にエメラルドグリーンの模様があるのがオス、白と黄色の斑点があるのがメスです。

どこかに止まったところでじっくり写真を撮りたかったのですが、温室内を飛び回っていてなかなか止まってくれません。

結局写真が撮れる位置にとまってくれることはなく、どこかに飛び去ってしまいました。
その他の蝶たちも見てみましょう。

コアラガーデンとバタフライサンクチュアリを楽しんだら、キュランダ駅へ。

さっきまでたくさん見かけた観光客の姿もまばらになっていました。

10分ほど歩いて観光鉄道のキュランダ駅に到着。これからこの鉄道に乗ってケアンズに戻ります。

ちいさいながらも楽しめるテーマパークで、コアラやワラビー、色とりどりの蝶たちに癒され、キュランダで過ごす1日は充実したものとなりました。



2024年8月