そこに線路があるかぎり

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絶叫マシーンよりスリルがある!? すぐ目の前に野生のワニが ブラゾスベンド州立公園  【テキサス州/アメリカ合衆国】(2015年)

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「野生のワニが道を歩いていたり、道端で日向ぼっこしていたりしているけど、柵もないのでそのスリルはなかなかのもの、という公園がある」と聞いたのは、2015年10月、仕事でヒューストンを訪れていたときのこと。自己責任のリスク管理はなんんともアメリカらしく、また野生のワニとはぜひ見てみたい!と、ブラゾス・ベンド州立公園を訪れました。

テキサス州 ブラゾスベンド州立公園 Brazos Bend State Park

ブラゾスベンド州立公園はテキサス州の州立公園のひとつで、ヒューストンから南東におよそ50㎞、車で1時間ほどのところにあります。地図を見ればすぐ近くにブラゾス川という川が流れていて、このあたりはもう河口に近く土地も平坦なので、少しでも低い場所を求めて、右へ左へのたうち回って流れているさまが見て取れます。ブラゾス川の湾曲したところ、すなわち Brazos Bend ということです。
広さは1,982ha=19.82km2。東京ディズニーランドとシーを足した面積がおよそ100haですから、そのおよそ20倍というとてつもなく広大な敷地面積を誇り、トレッキングやサイクリング、釣りや乗馬、キャンプやコテージでの宿泊、ワニや鳥などの動物観察など、自然の中で過ごす時間を楽しむことができる公園です。
入場料は13歳以上USD7.00、12歳以下無料(2021年9月現在)。

ブラゾスベンド州立公園に棲むワニはアリゲーター

ワニは英語ではクロコダイル crocodile か アリゲーター alligator と言うのが一般的です。これらの言い方はワニを細分化したときの分類ですが、それぞれに見てすぐに誰もが見分けらるような決定的な違いはないようで、一般的な「ワニ」を英語でいうときにどちらで言うべきか迷います。が、上位の分類としての「ワニ目」は「クロコディリア」というらしく、その語感からクロコダイルのほうが名前の系統としては上位とのつながりがありそうなので、一般的にワニと言いたいときや、クロコダイルなのかアリゲーターなのかわからないときは、とりあえずクロコダイルでいいのかもしれません。イカも英語で言うときにスルメイカsquidコウイカがcuttlefish と、種類ごとに違う言葉なのでやっかいですが、ワニもまたしかり。言語によって種類を区別したりしなかったり、面白いものです。
さて、そのように種類を意識しなければならないワニですが、ブラゾスベンド州立公園に生息しているのはアリゲーターだそうです。

初秋の綿花畑 タワワに実った、見ワタす限りのワタ

ブラゾスベンド州立公園まで車で15分ほどのところに、一面の綿花畑がありました。枯れ色の野原に雪を散らしたかのように、白く弾けたモコモコの綿がきれいです。
これは別の日に訪れたときの写真ですが、印象的な風景だったので、ここでついでに紹介します。

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広大な公園でワニをさがす

入り口で入場料を払い、公園の中へ。敷地は広大で、駐車場もいくつかあるようなので、まずは一番奥にある駐車場に車を停め、あたりを散策してみることにしました。公園内にはいくつかの湖沼があり、流れが変わったために取り残されたかつての流路が湖となった 三日月湖らしきものもあります。三日月湖は horseshoe lake と言うようです。

車を停めたのはエルム湖の湖岸近く。さて、ワニは!?と目を凝らして水面や岸辺を探してみますが、ワニ注意の看板はあるものの、肝心のワニの姿は見えず。湖岸をだいぶ歩き、隣の三日月湖の湖岸も探してみますが、やっぱりワニはいません。 水辺ならどこにでもいるのかと思っていましたが、どうもそうではないようです。

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この調子ではせっかく来たのにワニに遭遇できないかも…と、途方に暮れて入口でもらった園内の地図を見ると、この近くにビジターセンターがあるの気づきました。時刻は夕刻、ビジターセンターを訪れてみるもすでに閉館の時刻でしたが、ちょうど片づけをしていたおじさんがいたので、地図を見せて「アリゲーターが見たいんだけど、どこに行けば見られますか?」と聞いてみました。このあたりに行ってごらん、と教えてもらったのは、公園の入り口に一番近い湖のあたり。ここからはまだ遠いので、ローラー作戦でしらみつぶしに歩いて探してみなくてよかったと、胸をなでおろしました。

ワニとの遭遇

車に乗ってやってきたのは40エーカー湖のほとり。

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40エーカー湖でワニを探す

湖岸の道を北に進むと、左側の木立が途切れ視界が広がりました。湿地らしき草原に黄色い花が咲き乱れています。

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そして右側の細くなった水路には…いた!ワニとの遭遇です。

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水面から目を出して、ゆらーっと泳いでいます。

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岸辺には甲羅干しをしているワニも。まだ小さいので子供のワニでしょうか。ピクリとも動かないので置物のよう。アリゲーターはクロコダイルに比べて性格も穏やかだそうですが、柵もないところで丸腰で対峙するのはやはり少々怖いです。

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公園内の道には、そこかしこに「アリゲーター注意」の看板が。餌をやるな、怒らせるな、近づくな、距離を保て、などの注意が書かれています。穏やかな性格とは言っても、アリゲーターに犬や人が襲われたというニュースも少なくはありませんので、油断は禁物です。

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湖に突き出たデッキがあり、そこから湖面を見下ろすと、悠然と泳ぐワニの姿が。

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音もなく、ゆっくり、ゆらりと、水面を滑ってゆく姿はユーモラス。

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もっとワニを見ていたいところですが、日もだいぶ傾いてきたので帰ることにします。前半戦のワニ探しの時間が少しもったいなくもありましたが、自然の中に生息するワニを観察できたことは、とても良い思い出になりました。

後日、ヒューストン市内のレストランで食べたアリゲーターのソテー。癖もなく硬くもなく、程よい弾力があるアリゲーター肉はとてもおいしく、食材としての可能性を感じさせられます。
目でも舌でもアリゲーターを楽しんだヒューストン滞在でした。

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アリゲーターのソテー

 

2015年10月