1万株のつつじと3000匹の鯉のぼり ボリューム感がすごい館林の春 【群馬県】(2019年)

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 館林市群馬県の東南部に位置し、群馬県の中では東京に最も近く、東京都庁から館林市役所の直線距離はおよそ65㎞です。北に4㎞ほど行けば栃木県、南に6㎞ほど行けば埼玉県と、群馬県がだいぶ細長くなった場所にあります。
この館林は春のつつじが美しいことで有名ですが、つつじだけではなく、その数の多さがギネスにも認定された、鯉のぼりの大群が泳ぐことでも知られており、春の見どころがあふれる街です。2019年のGW、その館林を訪れました。

 

館林 つつじが岡公園へのアクセス

有名なつつじが見られるのは、館林市内のつつじが岡公園というところです。館林は群馬県、群馬というと上越新幹線関越自動車道で行くイメージですが、県東部の館林はそのどちらでもありません。

鉄道: 
東武伊勢崎線 特急りょうもう号で浅草駅から館林駅まで約1時間。
東武伊勢崎線にはJR宇都宮線上野東京ライン湘南新宿ライン久喜駅から乗り換え可。東京駅・新宿駅から久喜駅まで50分~1時間程度、久喜から館林まで30分程度。
館林駅からつつじが岡公園まで約3㎞、バス・タクシーで約10分、徒歩約40分。

自動車: 
東北自動車道 川口JCTから館林ICまで46㎞、約40分。
館林ICからつつじが岡公園まで約4㎞、約10分。

ゴールデンウィークということもあり、高速道路の渋滞と、つつじが岡近辺の渋滞が怖かったので、私たちは浅草から東武の特急りょうもう号に乗って館林を目指しました。

上皇后陛下、日本人初の女性宇宙飛行士 館林ゆかりの人物

館林駅からつつじが岡へのバスが意外に本数が少なかったので、タクシーを利用することにします。駅から公園へ向かって少し走ると、運転手さんが、ここが正田家、美智子上皇后陛下も戦時中の疎開でここで過ごされたこともあるんですよ、と窓の外の1軒の家を指さしました。
上皇后陛下の祖父にあたる正田貞一郎氏は日清製粉の創業者として有名ですが、日清製粉はもともとこの館林で興った館林製粉がルーツであり、現在でも創業の地として「製粉ミュージアム」が置かれるなど、館林は日清製粉にとっても特別な場所とされているようです。 

また、日本人初の宇宙飛行士として1994年、1998年の2回、スペースシャトルに搭乗した向井千秋さんは館林のご出身。スペースシャトルの宇宙飛行士は、NASAのはからいでいくつかの希望の品を持参することができるそうですが、向井飛行士は館林のつつじの種を持って宇宙飛行されたとのこと。スペースシャトル「コロンビア」で向井さんとともに宇宙飛行したつつじの種は館林市に返還され、「宇宙つつじ」としてつつじが岡公園内で今も花を咲かせているそうです。残念ながらこの話はつつじが岡を訪れた後で知ったので、私は宇宙つつじには気づかず、惜しいことをしました。
なお、つつじが岡公園の近くには向井千秋記念子ども科学館という、向井さんのお名前を冠した子供向けの施設があります。今回は時間がなく立ち寄れませんでしたが、子供が楽しめそうな施設なので、いつか訪問してみたいと思います。

100余品種 1万株のつつじを楽しむ 館林つつじまつり

駅からタクシーで10分ほど、つつじが岡公園に到着しました。
ここには100余品種、1万株のつつじが楽しめるそうです。
公園は普段は入場無料ですが、つつじシーズンには館林つつじまつりが開催され、入場料が必要になります。2021年は見ごろ時期は¥630、咲き始め・見ごろすぎ時期は¥310、中学生以下と障碍者手帳をお持ちの方は無料だそうです。

【縮小開催】一万株のつつじが咲き誇る つつじまつりを開催します!|つつじが岡公園 (city.tatebayashi.gunma.jp)

 チケットを買ってゲートを入り、土産物店の並ぶ道を進むと、色鮮やかなつつじが咲き誇る丘が見えてきました。ここはつつじが岡公園のつつじ鑑賞の中心地、約1.7ヘクタールの通称「花山」と呼ばれるエリアです。

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「花山」は昭和9年に「躑躅ヶ岡」の名で国の文化財、名勝に指定されましたが、もともとこの地はヤマツツジが群生していて、室町時代の書物に「躑躅ヶ崎」の名で記載があるほど、古い歴史のあるところ。江戸時代からは歴代の館林城主がここにつつじの移植を進め、明治維新後、一時荒廃したこともあったそうですが見事復興を果たし、今日のような色とりどりのつつじが楽しめる名所になりました。

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赤、白、紫、ピンク、いろとりどりのつつじと、新緑がおりなすグラデーションが美しいです。丘に群生していて立体感のある迫力あるつつじの景色が楽しめます。

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f:id:nikonikotrain:20190506161351j:plainふだんはなかなか見る機会のない大きく育った古木もあり、このつつじ園のつつじの迫力を増しています。古いものは推定樹齢800年なのだとか。

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花山の向こうには城沼(じょうぬま)という沼が広がっています。かつて「躑躅ヶ崎」と呼ばれたのは、この丘が城沼に突き出す岬であったことが理由と考えられています。
城沼では手漕ぎボートに乗ることができ、水の上からつつじを鑑賞することも。

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 ボートを降り、花山のふもとを回って公園の西側へ。

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古くからの「花山」が「旧公園」と呼ばれるのに対し、西側のエリアは「新公園」と呼ばれ、昭和5年から植栽が始まったエリア。「新」と言っても植栽が始まってもう90年近くが経つので、十分な歴史があります。旧公園に負けず劣らず、美しい花を見せてくれます。

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3000匹の鯉のぼりが泳ぐ鶴生田川 鯉のぼりの里まつり

迫力のあるつつじを思う存分堪能したら、そのまま公園の西側の出口から出て、城沼にそそぐ鶴生田川へ。ここにはたくさんの鯉のぼりが泳いでいるそうです。 

城沼にかかる尾曳橋のたもとから、城沼にそそぐ鶴生田川(つるうだがわ)に沿って歩くと、向こうの川面の上を泳ぐ鯉のぼりの大群が見えてきました。

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カラフルな大量の鯉たちが風に吹かれて体を揺らしています。これは館林市で開催されている「こいのぼりの里まつり」というイベントで掲揚されてるもの。市内5か所で計5000匹以上の鯉のぼりが掲揚されるそうですが、中でもここ鶴生田川には3000匹ほどが掲揚され、いちばん数が多いのだとか。
鯉のぼりの里まつりでは、2004年に掲揚された5283匹という数が、「一番多く、ひとつの地域で掲げられている吹き流し」という部門でギネス世界記録に認定されました。

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それにしても、ここまでの数の鯉のぼりが風に吹かれていっせいに泳ぐさまは見事で、小魚の大群のような、シラスのような、いままでの鯉のぼり観を覆す風景に見とれてしまいます。
川面を撫でる風の流れが目に見えるようで、それもまたおもしろい。

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鯉のぼりの群舞を楽しんだ後は、館林の街並みを見ながら、駅まで歩いて戻りました。途中立ち寄った蕎麦屋さんのラーメンで、体力回復もばっちり。

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浅草からわずか1時間で行ける館林は、咲き乱れるつつじと乱れ泳ぐ鯉のぼり、ボリューム感のある春が楽しめる、素敵な町でした。

 

※残念ながら、2021年は鯉のぼりの里まつりは中止だそうです。


2019年5月