そこに線路があるかぎり

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蓮のジャングルを行く冒険クルージング 花ハス遊覧船で楽しむ館林の夏 【館林市/群馬県】(2019年)

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 春につつじの花を楽しんだ館林のつつじが岡公園にある城沼(じょうぬま)では、夏になると蓮の花が咲き、その鑑賞のための遊覧船が運航されるとのこと。
夏になると最高気温のニュースでその名をよく耳にする館林、そんな暑い町で、水の上から蓮の花を見るというのも涼しげでおもしろそうです。
2019年8月、館林の花ハス遊覧船に乗りに行くことにしました。

群馬県館林市 つつじが岡公園へのアクセス

蓮の花が楽しめるのは、館林市のつつじの名所であるつつじが岡公園です。
つつじが岡公園へのアクセスは下記のとおり。

鉄道: 
東武伊勢崎線 特急りょうもう号で浅草駅から館林駅まで約1時間。
東武伊勢崎線にはJR宇都宮線 久喜駅からも乗り換えできます。
東京駅・新宿駅から久喜駅まで50分~1時間程度、久喜から館林まで各駅停車で30分程度。
館林駅からつつじが岡公園まで約3㎞、バス・タクシーで約10分。徒歩だと約40分。

自動車: 
東北自動車道 川口JCTから館林ICまで46㎞、約40分。
館林ICからつつじが岡公園まで約4㎞、約10分。
つつじが岡公園に無料駐車場あり。

古代から受け継がれる城沼の蓮

城沼に自生する蓮のうち、主に沼の西半分に生える群落は、縄文時代から自生する「古代ハス」なのだそう。古代ハスと言えば千葉市大賀ハスや埼玉県の行田ハスが有名ですが、城沼西部に生える一部のハスは、大賀ハスや行田ハスと遺伝子が90%以上一致し、花弁の数も古代ハスの特徴である15枚~20枚であったとのことです。
ここ、つつじが岡公園には、館林出身の宇宙飛行士、向井千秋さんが宇宙に持って行った種子を発芽させた「宇宙つつじ」がありますが、館林は、宇宙に古代に、時空を超えたロマンがあふれる町です。

花ハス遊覧船について

花ハス遊覧船は、花ハスのシーズンに運航されます。
2021年の運航予定は下記のとおりです。

運航期間: 7月10日(土)から8月15日(日)
運航時間: 午前8時30分から正午(随時運航)
乗降場所: つつじが岡公園内遊覧船のりばに発着(館林市花山町3252)
乗船料金: 大人900円 子ども300円(小学生以下)
所要時間: 約30分

夏の城沼花ハス遊覧船開催|つつじが岡公園 (city.tatebayashi.gunma.jp)

蓮の花鑑賞は朝がおすすめ

蓮の花は朝開き、お昼頃には花を閉じてしまいます。したがって、きれいな蓮の花を観るなら午前中に行くのがおすすめです。
それをわかっていながらも我が家はこの日、なんだかんだで家を出るのが遅くなってしまい、遊覧船乗り場に着いたときには正午をまわっていました。(この年の運航時間は、正午までではありませんでした)。係の方に聞くと、残念ながらもう蓮の花は閉じてしまっているそうです。だいたい何時ごろまで花が開いているのか聞いてみたところ、「今日みたいに暑くて天気がいい日は10時半くらいかなー」とのこと。がんばって早起きしてくればよかった、と後悔しましたが、花が閉じていたからと言って花ハス遊覧船が面白くなかったかと言えばさにあらず、結論を言えば、花が開いているか閉じているかは関係ないほど、とても楽しいクルージングでした。

花ハス遊覧船に乗る

 出航はつつじが岡公園内船着き場から

花ハス遊覧船は、つつじが岡公園内の船着き場から出航します。
春のつつじ祭り期間中は入場が有料だったつつじが岡公園も、つつじの季節が終われば無料で入ることができます。つい3か月ほど前につつじを観に来たばかりなので、景色の記憶も新しいですが、つつじの花がないので印象が全然違いました。
花ハス遊覧船は特に予約は必要なく、その場でチケットを買って少し待っていると、船に案内されました。

クルージングに出発

花ハス遊覧船は、中央に背中合わせに外を向いたベンチがしつらえられ、テント地の屋根がついたモーターつきのボートです。我々が乗船したときは、私たち家族の他に、もう2組のお客さんが同じボートに乗船しました。

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船着き場から出ると右にカーブし、沼の東側へと針路をとって行きます。古代ハスの群生地は沼の西側とのことなので、古代ハス群生地にはいかないようです。

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羽を休める鵜や、薄いピンクが上品な蓮のつぼみなどを見ながら、船はどんどん沼の奥へ。

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 だんだんと蓮がより繁茂しているゾーンへ。咲き残っている花もちらほら見かけます。

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蓮の葉をかきわけて進め!迫力ある蓮のジャングルを行く

船は葉が大きく育った蓮が繁茂するゾーンに入りました。
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手を伸ばせば届きそう、というか、完全に届く距離にある蓮の葉をバサバサと音をたててかき分け、船は進んでいきます。

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葉に隠れるようにして、葉よりも下に咲く花もあります。こういう咲き方だと陸からではなかなか見づらく、間近に眺められるのは花ハス遊覧船ならでは。
古代ハスの特徴の1つに、葉より下に花が咲く、というのがあるそうですので、もしかしたらこれは・・・?とロマンが膨らみます。

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それにしても、容赦なく蓮の葉をかき分けて行くこの走り方は蓮にダメージがあるのでは、と思って船頭さんに伺ってみると、「蓮は繁りすぎると花が咲かなくなっちゃうんだけど、こうして船で少しいじめてやるとね、きちんと花が咲くようになるんです」とのお話。なるほど、観光客を楽しませながら蓮の維持管理につながるとは、うまいことできているものだと感心しました。

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蓮に触れ、蓮で遊ぶ

沼の奥で船はいったんエンジンを止めました。周囲は蓮の葉に囲まれ、日光がさえぎられて涼しいです。ここでは船頭さんが摘んでくれた、まるでシャワーヘッドのような形の蓮の実の様子を観察したり、中の実を少し食べてみたり、蓮の葉でシャワーをつくる遊びを教えて頂いたりしました。蓮の葉シャワーというのは、蓮の茎にはレンコン状にいくつかの穴があいていて、それが葉で葉脈となって広がっているので、葉の外縁を一周切って葉脈の断面を露出させ茎から水を通すと、茎の中の空洞を伝ってきた水が各葉脈から出てくるというもの。蓮の葉をおみやげに頂いたので陸に上がってから試してみると、強い水圧が必要ではありますが、葉の先端から四方八方に水が噴き出すさまは楽しいものでした。日傘のように葉の下に入れてしまう程大きい蓮の葉を持って、となりのトトロの世界に入ったかのように楽しんでいた子供も、このシャワーあそびでまた一段と楽しさが増したようです。

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しばしの小休止ののち、船はふたたび蓮をバサバサかきわけて帰途につきます。

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蓮のジャングルを抜け、水面にぺたっと葉を広げる睡蓮も見ながら、出発した船着き場に戻って来ました。

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30分少々の旅でしたが、水上に咲く蓮の花を間近に見られること、蓮の葉に囲まれる涼しさ、そして何より蓮のジャングルを探検するかのような楽しさは、この花ハス遊覧船ならではのもの。大満足のクルージングでした。

帰り道グルメは熱さを吹きとばす佐野名物

さて、蓮を見た帰り道は、館林のとなり町、佐野で熱さを吹き飛ばす食べ物を。
佐野と言えば言わずと知れた佐野ラーメン。この日は佐野の中でも館林寄りにある「麺屋 ようすけ」さんにお邪魔しました。つつじが岡公園からは約7㎞、車で10分少々で到着します。東武佐野線 田島駅からもすぐなので、電車でのアクセスもとても良いですが、電車の本数が日中は1時間に1本と少ないので注意が必要です。 

さすがの人気店、ピーク時間は過ぎていますが30分ほど並んでようやく店内へ。佐野ラーメン、おいしいです。

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店内は冷房が効いていますが、熱いラーメンを夢中で食べていると汗ぐっしょりになりました。火照った体を冷やすにはかき氷!と、佐野市内にある人気かき氷店、菊水苑さんへ。

湧き水が水源の清冽な流れのほとりのテラス席で、みかんといちごのかき氷。
この涼しげな景色を見ながらのかき氷は最高です。夏っていいなあ。

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なお、以前はこのテラス席の横から川に入って遊ぶことができたそうですが、いまはもう川には入れないようです。賑やかに川で遊ぶ子供たちの姿も夏らしいですが、こうして静かに流れをみながらかき氷を味わうのもいいものです。

暑い町で涼しげに夏を楽しむ館林と佐野の休日は、夏休みの楽しい思い出の1ページとなりました。


2019年8月 

 

 春に訪れた館林のつつじと鯉のぼりの様子はこちら。

sokonisenro.net