そこに線路があるかぎり

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予想最高気温50℃ 灼熱のタシケントは水辺のレストランでのディナーと夜の散歩がいい 【タシケント/ウズベキスタン】(2017年)

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予想最高気温50℃という灼熱のタシケントで過ごす休日。涼をもとめて水辺を歩いてみてもどうにもならない暑さです。やはり気温がいくらか下がる夜、テラス席でのディナーと食後の散歩を楽しむのがベストの過ごし方かもしれません。美しい噴水、タイル装飾が美しい博物館、信じられないほどの激流が流れるレストランなど、タシケントの涼みスポット(ただし昼間は涼しくない)をご紹介します。 

暑さに挑む 気温50℃の町歩きに出発

予報で今日の最高気温は50℃と聞き、冷房も効いていていてプールもあるホテルから出るのをやめようかとも思いましたが、せっかくの休日をホテルにカンヅメになっていてももったいないという気持ち半分、気温50℃の世界への興味半分で、ちょっと外をぶらぶらしてみようと出かけました。
 ホテルのロビーに降りるガラス張りのエレベーターが、直射日光を浴びてすでに外の酷暑ぶりを疑似体験させてくれるような状況になっていましたが、それにもめげずホテルを出ると、日差しが、空気が、容赦なく暑さ攻撃を仕掛けてきます。
ちょうどお昼の時間だったので、暑さは熱いものを食べて制するのが良いのではないか、と、近くの韓国レストランに入りチゲを注文。冷房の効いたレストランで汗だくになって昼食を終え外に出てみると、熱いもので制するとか制さないとか、そんなことはどうでもよくなるくらい、やっぱり暑いのでした。

独立広場「ナイアガラの滝」で涼をとる

タシケント市内の公園では、よく噴水を見かけます。タシケントは中国の天山山脈から続く山並みの伏流水によって水が豊かであるらしく、市内のあちこちで惜しげもなく水を噴き出させ、市民の憩いの空間を作り出しています。
政府機関や官庁のビルに挟まれるようにしてある独立広場には、通称ナイアガラの滝と呼ばれるという美しい噴水があるというので、まずはそこを訪れました。
「ナイアガラの滝」は、100m近いのではないかと思える幅に渡って、何条もの細く白い水の糸が枝垂れ、その流れ落ちる水の音とともに、灼熱の昼下がりの空気の中、目にも耳にも涼しい環境を作り出しています。 f:id:nikonikotrain:20210621012114j:plain

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が、目とか耳に涼しいなどと言ってみても、それは決して体が涼しくなるわけではない、という当たり前のことに気づかされるのが気温50℃の世界。

ナイアガラの滝の少し先には、コウノトリのモニュメントと、その前に噴水池。やはり目に涼しいと言えば涼しいですが、そんなことでは誤魔化されないくらい暑いです。

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川には泳ぐ人たちが

 独立広場から続く公園を抜けると川がありました。川沿いには木が立ち並び、その木の下を川に沿って道が続いているので、ここを歩いてみることにしました。
川辺にはところどころ水着の人たちがいて、中には川に入ってガッツリ泳ぐ人の姿も。こんな日に川で泳いだらさぞかし気持ちいいかと思いますが、水量は多く見えますし、川幅全幅にわたって水面にゆらゆらと波模様が揺れており、それなりに早い流れであることが想像できるので、ここで泳ぐのは結構危ないのではないかという気もします。 

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川沿いは木立になっていて、 日差しがしのげるのは有難いです。とはいえ、日陰でも歩いていれば体力を奪われる暑さ。滔々と流れる川を見ていると、たしかにここに飛び込みたくもなるでしょう。というか、飛び込みたい。水着とタオルを持ってくればよかった。。。

結局、噴水を眺めても川辺を歩いても、どうにもならない暑さに辟易し、1時間ほど散歩してホテルに帰りました。汗はかきますが、日本のように服が汗でぐっしょり、というふうにはならないのは、空気が乾燥しているからでしょうか。汗をかいても、蒸発していく水分も多いということなのか、服がそれほど濡れていないので、汗をたくさんかいた実感がないのですが、ホテルの冷房の効いた部屋に帰りベッドに転がると、ぐったりとした疲れが一気に襲ってきて、しばらく動く気力がありませんでした。

やはり涼むなら夜 水辺のレストランでディナー

 夕方になれば昼間の暑さが嘘のようにやわらぎ、快適に過ごせる気温になりました。
この日連れて行っていただいたのは市内東部にあるおしゃれなレストラン。普通の屋内の席もありますが、やはり夏の夕暮れには川辺のテラス席が気持ちいいです。ドレスコードがあるのか、短パンやサンダルはNGのようで、入口で止められている人がいました。
料理はローカル料理や西洋料理で、とてもおいしかったです。 

 

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会計でちょっとびっくり カード暗証番号を言うのは常識!?

ディナーを楽しみ、そろそろ帰ろう、と会計したときのこと。グループの代表者がウェイターさんにクレジットカードだかデビットカードを差し出すまではごくありふれたレストランの会計風景だったのですが、ウェイターさんが「暗証番号は?」と言うではありませんか。普通、カード決済の時は、ハンディ端末を持ってきてくれて席で本人が暗証番号を入力するか、レジのところまでカード所持者が行き、そこで自分で暗証番号を入力するか、となるところですが、ここではハンディ端末はないものの、ウェイターさんがレジでカード処理をしてくれるために、暗証番号を聞いていくことになっているようです。地元の人に聞いてみると割とこれは普通のことのようなので、よからぬことを考える店員さんも少なく、タシケントが安全な都市であるということを物語っているのかもしれません。とはいっても、旅行者だったら、レジまで自分で行って自分で暗証番号を入れたほうが安心かと思います。

ウズベキスタン工芸博物館を見る

また次の休日、変わらぬ酷暑の中ヘトヘトになりながら、ウズベキスタン工芸博物館を訪れてみました。(ここは2021年現在、ウズベキスタン国立応用美術館という名前に変わっているようです。)
この博物館は住宅街の中にあり、もともとは1907年に建てられたロシア公使の私邸だったそう。私邸とあってか、博物館としてはそれほど広くはありませんが、もともとの家の部屋に各種工芸品が展示されている中、ブルーとグリーンのウズベキカラーの装飾が施された広間は部屋自体がすばらしい展示品のようで、入った瞬間その美しさに圧倒されました。おまけにこの部屋だけは冷房の効きが非常によく、冷風を吹き出すクーラーの前で美しい装飾をゆっくり眺めるのは至福のひとときです。ただ、冷風があまりに気持ちが良すぎて、しばらくその場から動けなくなりました。 この部屋には警備員さんが常駐していましたが、その人の視線も気にせず冷えた風をダイレクトに浴び続けても、なかなか体の火照りは引きません。
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外も中も、美しい装飾がされています。ここまでの装飾が施されているのは、ほぼこの部屋だけでしたが、この部屋だけを見るのでも価値があると思います。

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広間以外にも天井や壁の装飾がされている部屋がいくつかありました。

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中庭では工芸品を販売。木のひさしがあるこの中庭の風情、いいです。

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昼の町は人影もまばら でも夜になると賑わいが

工芸博物館から再び灼熱の町を歩いてホテルに帰って少し休み、夕食後にまた町を散歩してみます。昼間は暑すぎて、町にはとにかく人がいないという印象ですが、20時頃に日没を迎えいくらか気温が下がると、昼間は息を潜めていた人びとが繰り出し、町は活気を帯びてきます。ライトアップされた噴水のあるナボイ劇場前広場では、22時を過ぎても小さな子供連れのファミリーや若者たちで賑わっていました。やはり、暑い日中は外に出ない、という単純明快な暑さ対処法が、タシケントの人たちにいちばん支持された方法なのでしょう。 

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予想を超えた激流ぶりに圧倒されるレストラン

現地語で「滝」の意味だというSharsharaという名前のレストランに連れて行って頂きました。滝がある水辺のレストランと聞き期待しながら門をくぐると、コンクリートで固められた傾斜のあるまっすぐな水路を、ものすごい量の水が一気に流れ落ちる「滝」が目の前にあらわれ、その想像を超えたあまりの迫力に笑ってしまいました。

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「滝」に沿った階段を下りて行くと、滝からの水しぶきが容赦なく降りそそいできます。滝の下は池のようになっていますが、特に滝に近い部分では白い泡が湧き、水流のすさまじさを物語っていました。この池の周りにテーブルが並んでいて、これは確かにとても清涼感のあるレストランです。

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完全に陽が落ちてあたりが暗くなると、ライトアップされた滝の白波がスキー場のコブ斜面のように見え、ライトアップの照明の色合いとあいまってスキーのナイターに来ているような気分になりますが、まぎれもなく今は夏。
滝の直下には橋があり、豪快に踊り狂う水の迫力としぶきを楽しむベストポジションになっています。

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尋常ではない水量に、見ていて笑ってしまいます。

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羊の脚のローストなど、ウズベキスタンらしい料理を楽しんでいると、ダンサーがやってきて席の前でベリーダンスを披露してくれました。もちろんチップを払います。

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ライトアップが美しい 夜のハズラティ・イマーム広場

食後は、Sharsharaから車で5分ほどのところにある、ハズラティ・イマーム広場で夜の散歩。先日シティツアーバスで来たところですが、夜のライトアップは神秘的な美しさを見せてくれ、昼間とはまったく印象が違います。そしてほとんど人のいなかった昼間と比べて人出も多いです。

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闇夜に浮かぶ2本の塔の明かりが、広場を静かに見守る目のよう。

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ライトアップされたイスラム建築の美しさは、いつまで眺めていても飽きないものでした。

 


2017年7月