オーストラリア北部の町、ケアンズの沖合に浮かぶグリーン島は、世界遺産にもなっているサンゴ礁、グレートバリアリーフの中にある小さな島です。ケアンズから船で50分程度で行くことができ、ケアンズの定番の観光スポットともなっているこの島に訪れてみました。
- 白い砂浜と熱帯雨林の森が魅力のグリーン島
- グリーン島へはツアーで
- 荒れる海を疾走しグリーン島へ
- 強風吹きすさぶ桟橋からグリーン島に上陸
- 熱帯雨林の中のリゾート施設を抜けてビーチへ
- 白い砂がまぶしいビーチ
- ワニ園を見学
- ふたたび船でケアンズへ
白い砂浜と熱帯雨林の森が魅力のグリーン島
グリーン島は、グレートバリアリーフにおよそ900ある島の中で唯一、サンゴのかけらが積もってできた島の上に熱帯雨林が育っている環境を持つ島だそうです。面積はおよそ12ヘクタール、歩いても30分ほどで一周できる小さな島です。
島全体が自然の中のリゾート施設となっており、白い砂浜のビーチでの海水浴、熱帯雨林の中の散歩道などの自然が楽しめるほか、プールやバー、レストラン、ワニ園などの施設も充実しています。また、船底がガラス張りになったグラスボトムボートや、水中スクーター、ダイビングやスノーケルツアーなどのアクティビティもそろっていて、小さいながらもろいろな楽しみ方ができる島です。
島にはリゾートホテルもあるので、ゆっくり滞在していろいろなアクティビティを楽しむのも良いでしょう。
グリーン島へはツアーで
グリーン島への船はケアンズから出ていますが、一般の乗合船ではなく、ツアーへの申し込みで乗船します。
ボートへの乗船はケアンズの Reef Fleet Terminal から。
ターミナル内には各ツアー会社の受付カウンターが並んでいます。
受付待ちの列は長く伸びていて、ビルの外まで続いていました。出航の30分前にターミナルに来ましたが、出航時間までに受付が終わるだろうか、と心配になりましたが、係の人が「全員の受付が終わるまで船は出ませんのでご心配なく!」と案内して回っていたので、ほっとしました。
思いのほか列の進みは早く、15分ほどでカウンターへ。事前に予約はしていますが、ここでチケットをもらいます。なんと、海が荒れているとの案内が…
チケットをもらったら桟橋へ。
これが乗船する船です。
船内は2階建てになっています。ボーディングブリッジから乗船すると、そこは2階の後部で、オープンスタイルな席になっていました。座る席は自由席です。
(船内写真は航行時、下船時に撮影)
屋内に入ると、前向きの座席がならんでいます。リクライニングはしません。
前部はガラス張りで操縦席が良く見えます。しかし前方の窓が高いので、客先に座って前方の展望を楽しむことはできません。
中央部の階段を降りると1階席。
カウンターがあり、アイスクリームなどを売っています。ここでアクティビティの説明を受けました。
1階の最前部は、窓に背を向ける形でロングシートがあります。
一部、テーブルつきのボックス席もありました。
1階後部には窓に背を向けたロングシートが。足元も広いですし、揺れたときに横になれるので、意外とここが良い席なのではないかと思います。
1階後部デッキにはトイレが並んでいます。
荒れる海を疾走しグリーン島へ
8:30、ケアンズの港を出港します。
ここは川の河口部で、進行左手にはケアンズの町が、そして右手には緑豊かな熱帯雨林が広がります。
船はケアンズを背にスピードを上げていきます。
河口部を抜け外海に出ると、揺れが激しくなってきました。後部デッキには水しぶきが舞い、飛沫が虹を作っていました。
予告通りなかなかの揺れで、周りを見ると船酔いしたらしき子供もちらほら…
最初は揺れを楽しむ余裕があった我が子もだんだんと口数が少なくなり、これはそろそろまずいかも…と思い始めた頃、船はスピードを緩めてグリーン島の桟橋に着岸しました。ケアンズからは50分ほどの航海でした。
強風吹きすさぶ桟橋からグリーン島に上陸
船がついた桟橋は島本体から200メートルほどの長いもの。できるだけ島付近の自然を壊さぬよう、浚渫を最小限にして船の発着できる深さを確保するため、沖合まで桟橋を延ばしたのかと思います。
海の水がとてもきれいです。が、まっすぐ歩けないほどの強風です。
乗ってきた船は乗客が降りると慌ただしく出航していきました。ケアンズ発10:30の次の便になるため、急いでケアンズに戻るのでしょう。
桟橋から島に入るとそこは熱帯雨林で、いままでの強風が嘘のように穏やかな時間が流れていました。
桟橋から右手と左手にビーチがありますが、左手のビーチにはライフセーバーもいるとのことだったので、左のビーチに行ってみることにします。
熱帯雨林の中のリゾート施設を抜けてビーチへ
桟橋から左手に進むと、熱帯雨林の中に建物が並んでいました。
ウッドデッキの周りにダイビングショップ、売店、トイレ、着替え小屋などがならんでいます。私たちはスノーケルセットレンタルつきのツアーだったので、ダイビングショップに寄ってスノーケルセットを借りました。日本人のスタッフの方もいらっしゃいました。
広場の先にはプールがあります。
このプールは、島のリゾート滞在者か、グレートアドベンチャーツアー利用者専用。
プールの先にはレストランやバー、ロッカーがあります。
ロッカーの利用料金は、4時間9ドル、8時間11ドル。利用途中で開け閉めもできるので、8時間借りてしまって身軽に過ごすのが良いかと思います。
支払いはクレジットカードで。
このロッカーはまずタッチパネルで利用申し込みをすると、何番のロッカーを使ってください、と指定されます。
案内画面は日本語モードも選べますが、最初の画面でいきなり迷います。新規利用は「新入社員」を選べばよいです。
荷物をロッカーに入れたら、熱帯雨林の中の小道を抜けていよいよビーチへ。
ビーチの入り口には海のコンディションが掲示されています。水温は23度と、ややつめためです。
ビーチチェア2脚とパラソルで45ドル。
白い砂がまぶしいビーチ
白い砂にクリアな水、南国らしい、気持ちのいいビーチです。水ははじめは少し冷たく感じましたが、慣れれば気持ちがいいです。
ライフガードもしっかり常駐。
島にはレストランもありますが、ランチはバーで買ったハンバーガーとフィッシュアンドチップスをきれいな景色を見ながら食べました。
それほど広くはないビーチ、2便目の船が到着すると少々人が増えたかな、という印象はありましたが、それでも快適に過ごせるほどの混み具合です。
ワニ園を見学
夕方は船の時間まで、ワニ園を見学。
大人28ドル、子供14ドル。大人2人、子供2人だと子供1人分が無料になるファミリー料金があり、4人で70ドルでした。
まずはこの地域にまつわる展示ゾーン。
ミニ水族館もあり、いろとりどりの魚の姿も楽しめます。
ミニ水族館を抜けると屋外に出てウミガメの池。
そしていよいよワニゾーンです。
本気か冗談かわからない、遊泳禁止看板。
ふたたび船でケアンズへ
ワニ園見学の跡は、船の出航まで少し時間があったので、陽も傾いてきたビーチを散歩。
ひと気の少なくなった飲食ゾーンを抜けて桟橋へ。
桟橋はまた強風が吹き荒れていました。
この木々の向こう側が先ほど泳いだビーチ。
海面には波が立っていますが、そこにウミガメの姿が!
グリーン島を後に、一路ケアンズへ。
相変わらず波は高く、船はよく揺れます。
左側に緑の陸が見えてくるとケアンズに到着。
帰りの船は行きの船とは別の船で、船内レイアウトも少し違っていました。
美しい景観の中でのんびり過ごすことができるグリーン島は、ケアンズに来たらぜひ訪れたい、すばらしいスポットです。
2024年8月