そこに線路があるかぎり

鉄道旅も、そのほかの旅も。子供と出かけた休日のこと、まち歩き、山歩き、グルメ、温泉、観光情報。国内・海外 紀行ブログ。

【ハワイ】初めてのハワイへ子連れ旅行 ANAフライングホヌ利用 ヒルトンハワイアンビレッジに宿泊 【アメリカ合衆国】(2023年)

スポンサーリンク

日本人に人気の海外、ハワイ。いつか行ってみたいと思いながらもなかなか行く機会がなかったので、夏休みの家族旅行の目的地にしてみました。小学校低学年の子供を連れてのハワイ旅行、実際に行ってみて、楽しかったことや反省したこと、感じたことなど、ざっとご紹介したいと思います。

ハワイへのフライト

ANAA380 型機 フライング・ホヌで行くハワイ

ハワイへのフライトは成田20:10発のNH184便を利用しました。ホノルルには朝8:45の到着、フライト時間は7時間35分です。ハワイと日本には19時間の時差があり、日本のほうが19時間進んでいるので、成田を夜出発したのに、その日の朝にホノルルに着くことになり、時間が戻ったような不思議な感覚になります。

2023年8月現在、ANAのハワイ便は毎日成田から2便、羽田から1便が設定されていました。

NH184     成田 20:10 - ホノルル 08:45
NH182     成田 21:30 - ホノルル 10:05
NH186  羽田 21:55  - ホノルル 10:30

このうち、NH184便の毎日と、NH182便の週3日は、総2階建てのA380-800型機「フライング・ホヌ」によるフライトでした。ホヌとはハワイの言葉でウミガメのことで、フライング・ホヌは愛らしいウミガメの塗装の飛行機です。せっかくハワイへ行くなら、ぜひそれに乗りたいと思い、NH182 便を利用することにしました。

フライング・ホヌは、全520席という大きなキャパシティを持つ飛行機です。2階部分にはファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席があり、1階部分はエコノミークラス383席という席割になっています。エコノミークラスのうち、後ろから6列、計60席は「ANAカウチ」というシートで、通常の座席としての利用の他、追加料金を払うことで、横一列を1人から4人で占有し、フットレストを引き上げてベッドのように利用することができる仕様になっています。

家族4人なのでカウチシートの利用も興味があったのですが、予約が取れず、通常のエコノミーシート利用となりました。

慣れない夜行フライト 子供をできるだけ寝かせたいけど…

成田空港発は20:10。空港に早めに到着して夕食を済ませ、搭乗時刻を待ちました。

機内は落ち着いた青い照明。さすが夏休み期間中ということもあり、見た限りでは空席なし。
アメニティは、エコノミークラスにも関わらずスリッパもついており、夜行便にはうれしい配慮です。

21:30 ごろ夕食が提供されました。軽くとはいえ夕方に空港で食べてしまったことを後悔させる、なかなかしっかりした内容の食事です。

夕食が出てきた時点で残りのフライト時間は6時間15分ほど。食後すぐに眠ったとしても、6時間も眠れません。機内で子供をどう寝かせるかということは課題と思っていましたが、旅行に浮かれて興奮状態、機内食が嬉しくて興味津々(アイスまでついている)、目の前のモニターではアニメや映画が見放題とあっては、「寝なさい」と言ってもまったく眠るわけもなく…。結局夜更かしの末、いつの間にやら眠りについていました。やれやれと、私もしばしまどろむことにします。

虹色の照明と真珠湾に迎えられホノルルに到着

途中での短い目覚めが何回かありつつ、3-4時間くらいは眠ったでしょうか、翌朝、といっても日本時間ではまだ真夜中ですが、ホヌ柄のビニールバッグに入った軽食が配られましたが、おなかも空いていないし、機内で配られた食品を到着国に持ち込んでトラブルになることもあるので辞退しました。中身はマフィンか何かだったようです。

昨夜はブルーの照明でしたが、到着前の機内は虹色の照明になっていました。CAさんの説明によれば、ハワイでは虹は6色とされているとのこと。虹はグラデーションなので何色とみなすかが違って当たり前ですが、おもしろいものです。

あいにく座っていた席は窓側ではなかったのですが、首をひねって窓を見てみれば、ハワイの茶色い大地、そして真珠湾が見えました。

モニターでは前方や下の眺めを見ることができます。ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港の滑走路に着陸する瞬間もモニターで楽しむことができました。

眠い目をこすりながら飛行機を降り、入国審査場を目指します。人の流れについて歩いて行きましたが、かなり長い距離がありました。途中、建物の角をまがると、さきほど降りたフライング・ホヌが見えました。成田での搭乗時は夜で暗かったですし、ホノルルで降機してからも飛行機が見えなかったので、ここで初めて乗っていた飛行機の姿をしっかり見ることができたことになります。さわやかなブルーの胴体につぶらな瞳がかわいいフライング・ホヌでした。

空港からホテルへ

予約なしのレンタカーは厳しかった…

今回は直前まで予定を確定できなかった事情があり、ハワイに向かうフライトの中で、到着した日はチェックインの時間までレンタカーで観光しようと決めました。到着してすぐにネットにつないでの予約を試みましたが、どこのレンタカー会社もネットでの直前予約ができなかったため、空港のレンタカー会社に直接行ってみることに。空港の到着ロビーからシャトルバスに乗ってレンタカー会社に行くと、各社とも同じビルに入っていたので数社巡ってみましたが、どこも満車か、空きはあっても1日USD300以上という高い料金でとても予算があわず、レンタカーを借りるのはあきらめることに。やはり予定は早めに立て、レンタカーも早めに予約をした方が良いですね。

空港からホノルル市内・ワイキキへの公共交通機関

レンタカーがダメだったので、すぐにホテルに行くことにします。さて、市内までバスにでも乗って、と思い調べたところ、驚いたことにホノルルには市内行きの空港リムジンバスのようなものがなく、完全ローカルの路線バスに乗るか、旅行会社が運営するシャトルサービスを利用するか、タクシーや Uberなどを利用するかしかないようです。
ローカルバスは大きな荷物を持っては利用できないそうなので、スーツケースがある時点で不可、シャトルサービスは1人ずつの料金なので家族で利用すると意外と割高になるため、タクシーに乗ることにしました。

タクシー乗り場からタクシーに乗る

ちょうどタクシー乗り場に停まっていたタクシーに乗ってホテルを目指します。運転手はベトナム人のおじさんで、英語もそれほどうまくはない感じですが、バリバリネイティブのアメリカ英語を話されるよりコミュニケーションがとりやすそう、と思ってしまうのが悲しいところ。
ヒルトンハワイアンビレッジまで、と言うと、どのタワー?と聞かれ、なんのこっちゃと思いましたが、到着してみてわかったのですが、ひとくちにヒルトンハワイアンビレッジと言っても何棟もありそれぞれ距離も離れているので、目的の棟が決まっていればそこまで直接乗りつけたほうが便利なのでした。我々はチェックイン前だったので、とりあえずメインロビーに行ってもらうことに。

車酔いしやすい子供は要注意

空港から乗った高速を降りて一般道に入ったころ、子供の様子がおかしくなりました。もともと車に酔いやすいのですが、それほど荒い運転でもなかったのでこれなら大丈夫かな、と思っていたのですが、おそらく寝不足と疲れもあったのでしょう、気持ちが悪いと泣き出しました。ドライバーさんも心配して窓を全開にしてくれたりしましたが、幸い目的地にはすぐ到着したので、事なきを得ました。

空港~ワイキキエリアの定額タクシーもあった

ダニエル・K・イノウエ空港からヒルトンハワイアンビレッジまでは渋滞もなく、30分もかからず到着、メーター制で、料金は55ドル何セントでした。カード使えますよね、と聞くと、現金でお願いします、との回答。完全にクレジットカード社会と思っていたアメリカのタクシーが現金を希望してくるとは意外でした。それほど使わないだろうと思っていた現金をいきなりたくさん消費するのに一抹の不安も覚えつつ、だったので、チップの相場としてはだいぶ安いですが、チップ込みで60ドルを払うと、内心はどうだかわかったものではありませんが、いちおうドライバーさんもにこやかに「サンキュー」と言い、走り去って行きました。
なお、帰りに知ったことですが、空港~ワイキキの定額タクシーもあり、たとえばチャーリーズタクシーという会社では定額33ドルという料金設定でした。(チップや諸費用別なので、実際の支払額としてはもう少し増える)
下調べは大切だということが身に沁みます。

ヒルトンハワイアンビレッジに滞在

朝にホテルについて 夕方のチェックインまで

さて、ホテルに着いたのはいいですが、まだ午前中です。チェックインは午後4時からなので、まだまだ時間があります。追加料金を払えば12時にチェックインできるそうですが、チェックイン前からプールの利用はできるそうなので、プールで遊ぶならばアーリーチェックインも必要なさそう。
我が子も目の前に広がるプールを見ていち早くプールに入りたがっています。レセプションで、どこで水着に着替えたらいいですか、と聞くと、トイレはこことここにありますよ、との回答で、どこか着替えができる部屋があるわけではないようです。もしゆっくりするなら、レインボータワーの2階のロビーにソファーがたくさんあるので、そこがおススメです、とのアドバイスをもらい、水着を取り出してスーツケースを預け、まずはそのロビーに行ってみることに。

ロビーのソファで仮眠を…

メインロビーから2-3分でレインボータワーのロビーに着くと、確かにソファが多く、トイレも近くにあり、とりあえず落ち着くには良さそうな場所です。

ふと子供の顔を見れば、口ではプールに入りたいと言っているものの、明らかに疲れの色が見えます。少し様子を見ようとソファーに座らせると、みるみるうちに横になって目をつぶり、寝息を立てています。やはり夜行フライトの睡眠不足は思いのほか堪えているようです。子連れハワイ旅行では、夜行フライト明けとなる1日目の日程を組む時に、子供の疲れを充分考えておく必要があると実感しました。

ホテル内で遅い昼食

子供が眠っているのを見届け、私も本を読んだりスマホで調べものなどをして時間をつぶしました。気がつくと時間が過ぎ、午後2時近くなったので、子供を起こして昼食を食べに行くことにします。子供はすっかり熟睡していたようで、寝起きも非常に不機嫌でした。

リゾート感あふれる風景に心躍りますが、体は重く、思いのほか夜行フライトの疲れを引きずっていました。

ヒルトンハワイアンビレッジは敷地内に何軒かレストランがあります。ハワイ初の食事は、ガーリックシュリンプにしてみました。

昼食を終えると子供も元気になり、プールに入りたいと言い出しました。チェックインまであと1時間少々ではありますが、トイレで着替えさせ、いざプールへ。

チェックインの午後4時にはフロントが混み合うと聞いていたので、15分ほど前に妻がフロントに向かい、私がプールで子供を見ていることに。チェックインもスムーズにいったようで、無事部屋に入ることができました。

海からは遠い「カリアタワー」という棟でしたが、いちおう部屋からオーシャンビューできました。滞在してみての実感ですが、この棟には街に出やすいという利点があり、これは便利なことでした。

ラグーンはヒルトンの大きな魅力

部屋にいったん入ったあと、今度はラグーンに行ってみることに。ラグーンは、ヒルトンの敷地内にある、海水を引き入れた人工的な池です。外海とはつながっていないので波はありませんが、しっかり海水です。また、取水ポイントの関係か、水温が低めなのも特徴です。
深さは意外とあり、岸から数メートル離れると大人の背もとどかないほどに。ただ、急激に深くなるわけではなく、岸からゆるやかに深くなっていくので、子供が急に深みにはまって、ということもなさそうです。
なお、ラグーンはアクティビティの場にもなっており、足漕ぎボートやカヌー、SAPなどのアクティビティを楽しむ人と、泳ぐ人が同じ水面を共有するため、どちらの立場であっても、相手に対しての安全の配慮が必要です。

手前がラグーン、そして砂浜を挟んだ向こうに海があります。

魚も泳いでいて、泳いで魚を追いかけるなどという事もできます。

ラグーンからはダイヤモンドヘッドも見えました。

ヒルトンハワイアンビレッジでの食事

ヒルトンハワイアンビレッジ内にはレストランが何軒かあり、ホテル敷地から外に出なくても食事ができるので便利です。私たちは滞在中の毎日、昼、夜のどちらかはホテル内のレストランを利用しました。高級店も比較的なカジュアルな店もあり、私たちはカジュアル店を3店利用しましたが、家族4人分、注文数を抑えめにしたつもりでも、1食だいたいチップ込みで70-80ドルといったレベル感。味はそこそこでした。

CJ’s New York Style Delicatessen のガーリックシュリンプ

Round Table Pizzaのピザ

Blue Water Shrimp & Seafoodのロコモコ

Blue Water Shrimp & Seafoodのえび・肉セット

レインボーバザールのテラス席は鳩に注意

レストランはレインボーバザールというエリアに多いですが、ここには鳩が寄りついてしまっていて、テラス席や、オープンスタイルの店では店の中までも、鳩が我が物顔で歩いています。歩くだけならいいですが、鳩は鳥なので、当然飛びます。バサバサと羽ばたく鳩の羽毛が太陽に照らされて舞うのがよく見え、それが降りかからんばかりのテラス席で食事をするのは衛生的にちょっと…とも思います。そうしたことが気になる方は、昼間は、きちんとドアが閉まる店での食事がおススメです。夜は鳩の姿は見えませんでしたので、夕食はテラスでも大丈夫そうです。

朝食はABCストアで購入可能

レインボーバザールのレストランの並びには、ハワイを代表するコンビニ、ABCストアが入っていました。飲み物やサンドイッチ、スイーツ、バナナなど、ひととおりのものはここで買うことができます。私たちは夕食を終えた帰りにABCストアに寄って、翌朝の朝食を買って帰るというルーティンでした。

プールとスライダーを楽しむ

ヒルトンハワイアンビレッジには5か所のプールがあり、そのうち大きなものはスーパープールとレインボープールの2か所です。
レインボープールにはスライダーがあり、特に別途の利用料などはかからず遊べます。

スライダーは、トンネルのタイプと、オープンタイプのものがありました。

オープンタイプのスライダーは11AM~2PM 、トンネルタイプは2PM から5PMの営業。同時には営業しないので、うまく午後2時を挟むようにプールで遊べば、両方のスライダーを楽しむことができます。

ホテル前のビーチからみたダイヤモンドヘッド。

美しいビーチもホテルの目の前に

もちろんホテルの目の前のビーチでも遊ぶことができます。ダイヤモンドヘッドを見ながら、青い海で遊ぶのは最高です。

アラモアナセンターへは徒歩15分ほど

ハワイで有名なショッピングセンターのひとつ、アラモアナセンターへは、ヒルトンハワイアンビレッジから歩いて15分ほどで行くことができます。
夕方に散歩がてら、夕食を食べにアラモアナセンターへ行ってみました。
運河を渡ります。

渋滞を横に見て、アラモアナセンターを目指して歩きます。

フードコートではさまざまな料理が楽しめる

アラモアナセンターのフードコートは大きく、何を食べるか迷ってしまいましたが、グリルにしました。

正直あまり期待はしていなかったのですが、これがとてもおいしかったです。紙皿、プラスチックのフォークとナイフというところが少々悲しくもありましたが、味は大満足でした。サイド(つけあわせ)は白米も選べましたが、ここはアメリカらしく、ゆで野菜、コーン、マッシュポテトに。

リブアイ。

肉魚セット。

楽天ラウンジが快適

アラモアナセンターには楽天ラウンジがあります。楽天カードを持っていれば無料で利用できるラウンジですが、ドリンクが頂けること、20分のマッサージ機利用ができること、清潔でウォシュレットつきのトイレがあること、キッズスペースがあることなど、無料とは思えない施設の充実ぶり。楽天カードを持っていてよかったと思えるひとときでした。

JCBカードでワイキキトロリーのピンクラインが乗り放題

ワイキキを走る「トロリー」と呼ばれるバスがありますが、いくつかの路線がある中で、アラモアナセンターやワイキキビーチなど、主な観光スポットを巡る「ピンクライン」という路線が、JCBカードで乗り放題になります。

乗り方は簡単、乗車時にドライバーさんにJCBカードを見せるだけ。私は楽天カードをで作っていたので、その1枚で楽天ラウンジ利用とピンクライン利用ができ、重宝しました。

ピンクラインの車両は2階建てのオープンタイプのもの。ピンクラインという名前ですが、バスの塗装はオレンジです。

2階もテント屋根がついているので、万一の天気でも大丈夫ですが、1階も2階も横の窓はなく、風がとおって気持ちがいいです。

ひとつ難点があるとすれば、混雑していることがおおいこと。乗ってみるといつも日本人の乗客が多かったです。

2階最前列の展望は抜群

運よく2階の最前列に座れたことがありました。
高い視点からワイキキの街を見るのは楽しいものでした。

市街地を抜けてワイキキビーチへ。

ワイキキのサンセットを見ながらの夕涼みは格別です。

フラショーを楽しむ

曜日によって、場所によって、無料でフラショーを楽しむことができます。これはインターナショナルマーケットプレイスのフラショー。

ダンサーさんは男性2人、女性2人の計4人。衣装を変えつついろいろなダンスを見せてくれます。

バンザイバーガー。おいしかったです。

帰りもフライング・ホヌで

帰りに利用したのはNH183便。12:00にホノルルを出発し、翌日15:15に成田に着く、8時間15分のフライト。

昼間の出発なので、搭乗前にホヌの顔も明るいところでしっかりとみられます。

ダイヤモンドヘッドをみながらタキシング。

もう1機のホヌも見えました。

美しい海を見ながら離陸。

真珠湾と、その手前に先ほど飛び立ったダニエル・K・イノウエ空港が見えました。さよならハワイ。

帰りの機内食はこんな感じでした。海外からの帰国便のエコノミー機内食には必ず麺がついている気がします。

到着前の軽食。

外国らしい感じです。

銚子が見えてきました。成田はもうすぐ。

着陸すると、3機目のオレンジのホヌが。ホヌは全部で3機あります。

ハワイが名残惜しくなる画像に見送られ、飛行機を降ります。

初めてでわからないことがおおいハワイ旅行でしたが、子供も大いに楽しんでいたようでよかったです。有名観光地すぎるので行く前は少し抵抗がありましたが、行ってみればハワイの魅力にすっかり虜になりました。

2023年8月