そこに線路があるかぎり

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【ウズベキスタン】タシケントの市場 チョルスーバザールを歩く ~ 見ているだけでも楽しい カラフルに彩られた秋の市場 (2016年)

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ウズベキスタンの首都タシケントにはいくつかのバザール(市場)があります。中でもタシケント最大と言われる「チョルスーバザール」は、印象的な大きなドーム屋根の建屋と、周辺に展開される多くの露店でさまざまな食料品や日用品が売られている、とても賑やかで活気のあるバザールです。色とりどりの商品が並び、見ているだけでも楽しいチョルスーバザールを2016年10月に歩いてみました。

マドラサの横から始まる露店ストリート

チョルスーバザールへは地下鉄のチョルスー駅を降りればすぐですが、この時は泊まっていたホテルから街歩きがてら歩いて行ってみることにしました。
タシケントの街を1時間ほど歩きチョルスーバザールに近づくと、歩いていたナボイ大通りの右側に立派なファサードイスラム建築が現れました。クケルダシュ・マドラサです。

マドラサ(メドレセとも言うようです)はイスラム教の神学校で、モスクに併設されているのを見かけます。
ファサードの造形、彩るタイルの美しい模様と色合いに目を引かれます。

向こうに見えるのは隣接するモスク。市場見学の前に、しばし足を止めてここを見物してしまいました。

市場へと続く賑わいの小道

マドラサ見物を終え、チョルスーバザールへ向かいます。
マドラサの隣に露店が並び、ひときわ賑わっている小道がありました。これがチョルスーバザールへ続く道です。

ウズベキスタンの主食、ノン。ナンとも言われることがあり、インドのカレーにつけて食べるナンを想像していましたが、ウズベキスタンのノンはナンよりもパンに近い感じで、薫り高くおいしいです。サイズは人の顔ほどもあろうかという大きなもの。どこのお店で見てもこの大きなものしかなく、小さいサイズのものは存在しないのか、見たことがありません。

総菜や衣料品なども売っていました。

フルーツを売る店も。

歩くのもままならないほど、多くの人で賑わっています。

色とりどりの野菜や果物

露店が並ぶ道を抜けるといよいよチョルスーバザールです。
地下鉄チョルスー駅の入り口もあり、地下鉄直結の便利な市場であることを実感します。
チョルスーバザールと言えば大きなドーム屋根の建物が有名ですが、そのドームに入る手前には大きな上屋がかけられた場所があり、色とりどりの野菜や果物が売られていたので、まずはそこを覗いてみることにしました。

カラフルな野菜たち。

日本のスーパーではまだ色が薄いうちに売られていることが多いトマトですが、ここではすっかり赤く色づいたものがずらりと並んでいます。

白菜もたくさん売られていました。タシケントは韓国系の方も多く住んでおり、韓国料理レストランも多いですが、もしかするとキムチを漬けるニーズが高く、白菜も人気の野菜なのかもしれません。

カボチャは中が見えるように少しカットされていました。

ブドウは粒がやや細長い形のものも。

ザクロがたくさん売られていました。

割ったザクロを棒に刺して中が見える展示をしている店が多かったです。これがザクロ販売の定番の形なのでしょうか。

ドームの中には広大な市場空間が広がる

野菜、フルーツコーナーを楽しんだら、いよいよドームに入ってみることにします。

ドームの中は柱のない広い空間が広がっていました。外周に沿う形で2階がつくられていて、2階からは1階の様子が一望できます。

見れば、1階は肉製品を扱う店が多いようです。

ソーセージなどの加工品を扱う店も。

肉屋はたいてい店員さんが男性でしたが、惣菜店は店員さんが女性。きっとそういう役割分担ができているのでしょう。

2階には乾物を売る店が並んでいました。ドライフルーツやナッツ類は、ウズベキスタンでよく食べられている人気の食料です。

ノン工房でノンづくりを見る

ひととおりドーム内を見たら、ふたたび外の上屋へ。何軒も並ぶ卵店や、何やらよくわからない黄金色のものを売る店も。

少し歩くと、男たちが黙々とノンを作っている工房がありました。

小麦粉をこねた生地を、向こうに見える窯で焼いて作ります。

ちらりと見えた窯の中では、ノンが窯の壁に貼り付けられて焼かれていました。なるほど、この焼き方だと確かに小さなサイズのノンだとやりにくそうな感じがします。

市場食堂もまた魅力

かなり広い敷地のチョルスーバザール、歩きまわっていればお腹もすくというもの。
そんな時は構内にある市場食堂で空腹を満たすことができます。

ウズベキスタンでポピュラーな料理のひとつ、シャシリクをつまむことに。

シャシリクは肉を金属の串に刺して焼いたもの。肉は牛か羊がメジャーです。
ここではきちんと炭火で焼かれていました。焼きあがったシャシリクはスライスタマネギとともに提供されることが多いです。
食事を楽しむだけの目的でチョルスーバザールを訪れても楽しそうです。

熱気と活気を感じることができるチョルスーバザールは、タシケント観光の1つとしてぜひ組み入れて頂きたくなるような、美しく、楽しい場所でした。

 

2016年10月