東京にはいくつかの水族館がありますが、しながわ水族館はイルカやアザラシなどのショーも見ることができる都内でも数少ない水族館です。ショーだけでなく、ダイナミックなトンネル水槽や南国のきれいな魚たちが泳ぐ水槽など、水族館として定番の展示を押さえつつ、身近な水辺の生物の展示もあったりする展示のバリエーションも豊富で、入館料も比較的リーズナブルなので、子供と休日を過ごすにはうってつけ。施設の老朽化に伴い、近々建て替えが行われる予定だそうですが、それを機にイルカの飼育、ショーを中止することも発表されており、ここでイルカショーが見られるのもあとわずかな時間となってしまいました。そんな今のしながわ水族館に訪れてみました。
最寄り駅は大森駅か大森海岸駅 無料送迎バスは大井町駅から
しながわ水族館と聞き、最寄り駅が品川駅であるという誤解が多いようですが、しながわ水族館の最寄り駅は京急線の大森海岸駅で、徒歩約8分のところにあります。JRだと京浜東北線の大森が最寄りとなり、徒歩15分ほど。また、JR京浜東北線と東京臨海高速鉄道りんかい線、東急大井町線が乗り入れる大井町駅から無料送迎バスも出ており、所要時間は15分ほどです。
しながわ水族館へのアクセス
京急 大森海岸駅から 徒歩約8分 (大森海岸は普通のみ停車)
JR 大森駅から 徒歩約15分
JR、りんかい線、東急 大井町駅から 無料送迎バスで約15分
無料送迎バスは休館日以外運転。平日は毎時1本、土休日や学校の休み期間には毎時2~3本の運転。
アクセス(送迎バスの場合) | しながわ水族館 (aquarium.gr.jp)
車の場合は、96台収容のしながわ水族館専用駐車場があり、駐車料金は20分200円です。
なお、品川駅近くにはアクアパーク品川という水族館があり、こちらもイルカショーをやっているので、しながわ水族館と混同されることが多いようです。お出かけの際は間違えないように気をつけてください。
しながわ水族館の入館料
しながわ水族館の入館料は以下のとおりです。
大人(高校生以上) 1350円
中学生・小学生 600円
幼児(4歳以上) 300円
シルバー(65歳以上) 1200円
品川区民、品川区在勤者、障がい者割引などもあり。
支払いは現金のみ WEBチケットならクレカ利用可
水族館窓口では現金のみの支払いとなりますが、WEBチケットを購入すればクレジットカードで決済ができます。ただし、各種割引適用の場合は窓口でのチケット購入が必要なため、WEBチケットは普通料金のみの発売となります。WEBチケットは、入館直前にその場でスマホから購入してもOKです。
しながわ水族館のチケット購入・予約 (asoview.com)
親子で行くならセブンチケットの親子ペアチケットがお得(期間限定)
2023年12月15日から2024年3月22日までの期間限定で、セブンイレブンのセブンチケットで親子ペアチケットが発売されています。
大人+小中学生ペア 1730円 (普通に買うと1350円+600円=1950円)
大人+幼児ペア 1490円 (普通に買うと1350円+300円=1650円)
親子ペアで行くなら、セブンイレブンに立ち寄って、このペアチケットを買って行くのがお得です。
セブンチケットは、WEBまたはセブンイレブン店内のマルチコピー機を操作して申込することができ、セブンイレブンのレジで代金を支払ってチケットを発券してもらいます。支払いにはカードや電子マネーの利用も可能です。
しながわ水族館に行く
しながわ水族館へは、大森駅から歩いて行ってみました。
今回は事前にセブンイレブンで親子ペアチケットを購入していきましたが、大森駅からしながわ水族館へ行く途中にも何軒かセブンイレブンがあったので、そこで購入してもよかったかと思いました。
京急線の高架をくぐり、第一京浜を渡ると、イルカのモニュメントがあります。
ここがしながわ水族館の入口、正確に言うと、しながわ水族館がある品川区民公園への入り口です。
イルカのモニュメントの先には、無料送迎バスの乗り場がありました。乗り場にはテント屋根がかけられたテーブルとベンチが並んでいました。
しながわ区民公園は細長い公園です。この地図の右側、公園の南端にしながわ水族館があります。
公園内の「勝島の海」と名づけられた人工の池には、わずかではありますが浜辺も再現されています。
しながわ水族館へのアプローチ。右側の坂を登って入ります。
入口にはコインロッカーもありました。
ショーの時間はしっかり押さえておきましょう。これらのショーは入館料以外の別途料金は不要で、無料で見ることができます。
こちらは有料イベント。入館料以外に別途料金が必要です。
館内に入ってすぐにあるのが「東京湾にそそぐ川」の水槽。
上流部の水槽にはイワナやヤマメ。
そしてコイやウナギ、カメなどが泳ぐ下流域。そのへんの公園の池にいるような生物ですが、そんな身近な生物が、入口すぐの水槽にいるというところが、しながわ水族館の好きなところです。
その先も、「東京湾の干潟と荒磯」「品川の海」と言った、身近な環境の海の中を再現した水槽が続きます。この身近さが良いと思います。
ふ頭の岸壁が再現されています。岸壁の下にはこういう世界が広がっているのかと、興味深く眺めてしまいます。
外に出てペンギンコーナー。
ちょうど飼育員さんによる説明とえさやりの時間になりました。餌をとるところもバッチリ見ることができます。
ペンギンの先にはアザラシ館。
アザラシショーはこのアザラシ展示スペースで開催されます。スタジアム式の観覧席などはないので、早めに場所取りをして最前列を確保しないと見づらそう。
プールをおよぐアザラシがかわいいです。
アザラシ館の階段を下りると、さきほど上からみたプールの下にでます。トンネルをくぐりながら、アザラシが泳いでいるところを間近に観察できます。
アザラシ館から本館に戻り、アシカショー、イルカショーが行われるスタジアムへ。プール正面と、プールに向かって左側に観覧席があります。
プールの向こうには、羽田空港に下りて行く飛行機の姿も。
ショーが行われていない時間も、アシカの訓練が行われていたり、イルカが自由に泳いでいたりするので、それを眺めながらショーの時間を待つことができます。
アシカショー。
イルカショーは横の観覧席から見ました。
プールから飛び出してしまわないか心配になるくらいのダイナミックなジャンプを見せてくれます。
ショーをみたらふたたび館内へ。イワシの群れがぐるぐる泳いでいます。
口がこれほどまでに大きく開くとは。
海の神秘性を存分に感じさせてくれる、こういう系の生物はいつまでも眺めていられます。
階段を下りて下の階へ。しながわ水族館は2階建てで、入口が上の階、出口が下の階にあります。
トンネル水槽はしながわ水族館の売りのひとつ。
ウミガメやエイといった大型の生物が横に、頭上に、ゆうゆうと泳いでいるのを見ることができます。
クラゲ。
南国の海。
タコ。
人気者チンアナゴ。
定番のデンキウナギ発電コーナーも。
イルカショープールを下から覗ける窓もあります。
前から見るイルカの顔はかわいらしいです。
カワウソの愛らしいしぐさは、いつまで見ていても飽きません。
サメが見えたら出口です。
お土産ショップは出口を出た先にあります。水族館に入らず、ショップだけの利用も可能です。
レストランもあります。
比較的小さいながらも、身近な水辺からイルカのショーまで、バラエティーに富んだ展示が魅力のしながわ水族館は、気軽に訪れて楽しい休日を過ごすことができる、魅力的な施設です。
2024年2月